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ウェブはバカと暇人のもの

ウェブはバカと暇人のもの (光文社新書) ウェブはバカと暇人のもの (光文社新書)
中川淳一郎

光文社 2009-04-17
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タイトルが煽りすぎ、釣りすぎな感じではありますが、
【Web1.374?】「ウェブはバカと暇人のもの」中川淳一郎:マインドマップ的読書感想文
こちらを拝見して面白そうだと思い、僕も読んでみました。

読んで良かったです。かなり面白い。最近読んだ中では一番。
ほんとに身も蓋も無いところがかなりツボ。声出して何回も笑えました。

著者はこんな人。

中川 淳一郎 (ナカガワ ジュンイチロウ)
1973年東京都生まれ。編集者・PRプランナー。一橋大学商学部卒業。博報堂CC局(コーポレートコミュニケーション局)で企業のPR業務を請け負う。2001年に退社し、しばらく無職となったあと雑誌のライターになり、その後「テレビブロス」編集者になる。企業のPR活動、ライター、雑誌編集などをしながら、2006年からインターネット上のニュースサイトの編集者になる。現在は編集・執筆業務の他、ネットでの情報発信に関するコンサルティング業務、プランニング業務も行っている

要約

著者はニュースサイトの編集者をやっている関係で、ネット漬けの日々を送っているが、とにかくネットが気持ち悪い。そこで他人を「死ね」「ゴミ」「クズ」と罵倒しまくる人も気持ち悪いし、「通報しますた」と揚げ足取りばかりする人も気持ち悪いし、アイドルの他愛もないブログが「絶賛キャーキャーコメント」で埋まるのも気持ち悪いし、ミクシィの「今日のランチはカルボナーラ」みたいなどうでもいい書き込みも気持ち悪い。うんざりだ。—本書では、「頭の良い人」ではなく、「普通の人」「バカ」がインターネットをどう利用しているのか?リアルな現実を、現場の視点から描写する。



下記に良くも悪くも気になった部分をメモしておきます。

もしもナンシー関がブログをやっていたら…
彼女は消しゴム版画家であり、テレビに出てくる芸能人を消しゴム版画と辛口コラムでバッサバッサと斬っていた。週刊文春や週刊朝日、噂の真相での連載が大人気(略)
雑誌の読者にとっては、「そうそう、オレもそう思っていた! よくぞ言ってくれた!」といったたぐいのコラムを連発していたのである。

ナンシー関のブログは多分うまくいかない。
ネットでは過激な意見は書けない。

というのも、雑誌は特定の嗜好を持った人を相手にした媒体であり、その嗜好の人々にあったネタを提供することでわざわざお金を払って買ってもらうものだからだ。
一方、無料でみられるテレビは、不特定多数のどんな嗜好を持っているか分からない人をも満足させる、いや、不快に思わせてはいけない必要がある媒体のため、どこで発信する内容はより無害で、より大衆受けしそうなものとなる。

ネットもテレビと同じ。ネットでは過激な意見は書けない。
炎上するだけ。

ネットはもっとも発言に自由度が無い場所
リアル世界によるネットへの介在は、「不当な書き込み」への抑止力を生むが、同時に「正しい書き込み」に対する抑止力をも生むからだ。

「オープンソースプログラムを作る」などといった「頭の良い人」の世界では、Web2.0というものが非常にしっくりきて、すばらしいプログラムの誕生げ役立つだろう。だが、相手が暇つぶしの道具としてインターネットを使っている「普通の人」か「バカ」の場合、双方向性は運営当事者にとっては無駄である。

ネットで流行るのは結局「テレビネタ」
ブログでもテレビネタは人気
テレビを見ることによって、その日どんなキーワードや話題がネットで関心を持たれるかがすぐに分かる

コピペできない雑誌・新聞はネットにさほど影響ナシ

買わなければ見られない、次の号が出れば話題は流れる。

バカの意見は無視してOK

J-CASTニュース : 松本人志が硫化水素自殺で「放言」 「アホが死んだら別に俺はええねん」

上記URLの事件について。
TOKYO FMはサンケイスポーツの取材に対し、「発言の一部を取り上げ、ねじ曲げられて報道されています。局には発言についての抗議は無い」とコメント。

吉本興業も同様。これにより、この騒動はパタリとやんだ。

常にネットの声に怯え、ネットの悪意ある声でさえも「貴重なお客様のご意見」とする趨勢のなか、「バカの意見は無視してOK」「自分が正しいと思う信念があるのであれば、それを貫くことが大事」という前例をつくっただけに、画期的な出来事であったといえよう。

クリックされなきゃ意味がない
ネットではB級企画が受ける
(中略)ネットユーザーが本当にクリックしてくれそうなB級企画をつぶし、おもしろくも何ともない、ただおしゃれで「Loading」の時間だけがやたらと長く、フラッシュ使いまくりで、どこをクリックしていいのかわからないうえに余計な音がでるサイトを作って、ひとりご満悦なのである。

とても責められている気がしました。。これは気をつけないといかんですね。

褒めてるサイトも。

だが大企業や役所でも、ネットユーザーの嗜好に合わせた秀逸な企画はいくつかある。モテモテになる(?)フレグランススプレーの「AXE」(ユニーリーバ)のサイト「THE AXE EFFECT」、「暴君ハバネロ」(東ハト)のサイト「暴君ハバネロ特区」、そして2009年度の佐賀県庁の人材採用ページはなかなかバカらしく、これはおとずれる価値がある。ネットのことをよく分かっている人が作っている。

結局は、リアルの世界で活躍している人が、多額の報酬を得たり、スポットライトを浴びているのである。



本の最後はかなり絶望的な締めで終わり。。そりゃあんまりだ!と正直思いましたw
読み物としてもかなり面白いですし、この業界に働く者としても参考になりましたよ。

追記 2009/05/12
著者の方のインタビューがありました。
『ウェブはバカと暇人のもの』著者に聞く 一般ビジネスパーソンのためのウェブリテラシー(前編):IT&ウェブ業界の転職をサポートする「CAREERzine」(キャリアジン)

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